こんな私が、恋したみたいです。
「粟原さんたちは?」


「あやのは彼氏くんと帰った」



「そか」



困ったみたいに、笑ってる



「じゃ、楓先輩は?」



「便乗して帰った」



「あちゃー」


やっぱり、困ってる



なんて言葉を返したらいいかわかんなくて、無言で拾い続けていたら、



「でもこうしてちゃんと片付けてるからりっちゃんは偉いな」



「ありがと」



テンションが、上がらない。元気なりっちゃんでいたいのに



一通りごみを拾って、ゴミ袋を結んだ。



「りっちゃんは、りっちゃんがやりたいように、な?」



「…そだね」



うまく、要領よくやっていくために、私は心と違く生きていこうかな、しばらくは


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