こんな私が、恋したみたいです。
鍵返して、ゴミをゴミ場に置いて、
片方私がやるって言ってんのに、逃げそうだからダメとか、信用なさすぎね
チャリを取りに行ったりっくんを待って、並んで歩き出した。
「家帰んのにどんくらいかかんのー?」
「1時間はゆうに越すよ」
「遠!俺そんなん無理だわ〜」
カラカラと、チャリが私たちの真ん中で音を立てる。
「りっくんはどんくらいなの?」
「30分漕いでれば着く!」
「え、30分も漕ぎっぱ?辛いよそっちのほーが!」
「いーや!チャリのが楽だよ!自分の時間で出れるし!」
「いやいや!5分に1本来るから!寝てれば着くから!」
「いやチャリだね!電車変人いるし!」
「いや30分は辛いって!足もげるわ!」
「坂とかあるし!すぐだよ!」
「…何に張り合ってんの私たち」
正気に戻った私は、バッグを肩にかけ直す
「確かに〜」
りっくんは笑ってて、ゲラゲラ笑ってて
「バッグ、乗せる?」
片方私がやるって言ってんのに、逃げそうだからダメとか、信用なさすぎね
チャリを取りに行ったりっくんを待って、並んで歩き出した。
「家帰んのにどんくらいかかんのー?」
「1時間はゆうに越すよ」
「遠!俺そんなん無理だわ〜」
カラカラと、チャリが私たちの真ん中で音を立てる。
「りっくんはどんくらいなの?」
「30分漕いでれば着く!」
「え、30分も漕ぎっぱ?辛いよそっちのほーが!」
「いーや!チャリのが楽だよ!自分の時間で出れるし!」
「いやいや!5分に1本来るから!寝てれば着くから!」
「いやチャリだね!電車変人いるし!」
「いや30分は辛いって!足もげるわ!」
「坂とかあるし!すぐだよ!」
「…何に張り合ってんの私たち」
正気に戻った私は、バッグを肩にかけ直す
「確かに〜」
りっくんは笑ってて、ゲラゲラ笑ってて
「バッグ、乗せる?」