こんな私が、恋したみたいです。
そう聞きながら、私の肩に手をかける。



「…大丈夫だよ」



何、触られたら、びっくりすんじゃん



「いーよ、重いっしょ」



そのまま、バッグを奪い去って、前かごのりっくんのバッグの上に置いた。



「ありがと」



そっぽ向かないと、恥ずかしくて、無理。



「どーも」



信号に引っかかり、りっくんの顔が照らされてよく見える



「あっ!光だ!」


何のこっちゃと思っていたら、学ランのズボンのポケットから携帯が出てきて




「一緒に帰った記念〜」



前みたいに、写真要求。




「りっくん、女の子みたい」



「そこは黙っててー!」




チャリを挟んで、2人で、夜空と一緒に写真が撮れた。



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