こんな私が、恋したみたいです。
ほら、1番の乗り換え駅の名前が似ている。



大丈夫大丈夫



「…りっくーん。おーきて」



私の肩に頭を乗せて寝ていたりっくんを起こす。



「着くよー。降りるよー」


「…ん、もーついた?」


「うん!行くよ!」


ほら、やっぱりりっくんはぼやぼやしてる。


「りっちゃん!間違ってるよ!」


「…え?」



「もー、ドジだなー。次だよ!降りるの!」



「…え」



何、ほんとに。わたしの作戦が。



「…ここでも普通に着くし!」



「何言ってんのもー。普通に帰ろ」



扉が、閉まっちゃった。



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