こんな私が、恋したみたいです。
もっちは、何の言葉も返してくれなくて、


あ、困らせちゃったな、って。


そう、思ったけど、


《いいんじゃね?》



《確かに、俺の知ってるりっちゃんは、どんなにいじられようと笑顔でなぎ倒すやつだけど、》


《それで、周りは楽しいよ。見てて。》


《だけど、その分、りっちゃんは我慢してるだろうし、》


《大体、俺の知ってるりっちゃんは1年分だけだし、》


《それが、お前の全部じゃないだろ?》


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