こんな私が、恋したみたいです。
今、無視された?




聞こえなかった?




そんなはずはない。相当でかい声で言った。もっちと、目があった。



え?じゃあ、無視された?



え?なんで?



嫌な予感がする。今年の初めみたいな。




嫌な風に心臓が鳴る。



「無視やんー」



でも私は、悟られたくなくて、軽く、杏ちゃんに向けていう。



「眠そうじゃんもっちも。頭回ってないんだよ」



「確かに」



そーだそーだ。きっと、そーだ。



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