こんな私が、恋したみたいです。
「ねぇ、りっちゃん」
眠ったかのように、じっとしているりっちゃんに話しかけた。
「ん?」
携帯をいじっていたらしく、それとともにこちらに向いてくれた。
「何で、俺呼んだの?」
こんな、1ヶ月もたって、何でいきなり呼ばれたのかが分からなかった。
何か、あるんじゃないかと思ってきたのに、
特に変わった様子はないし。
「なんかないと、ダメだった?」
怪訝そうな顔をして俺を見る。
「…いや、そうではないけど」
「暇なんだもん。1人じゃやることなくなっちゃう」
そう言いながら、しきりに携帯を触っている。
「お母さんは?」
そう聞いたら、りっちゃんの文字を打つ手が止まった。
「来ないよ」
そう、小さく言って、また手を動かし始める。
「来ない?」
「うん。橋森くんが来てくれた日以来、1回も」
初日だけ。と付け加えた。
「…え、じゃあ、1ヶ月お母さんと会ってないの?」
「そんなもんだよ」
なにもかも、諦めたようにそういう。
「…そう、なのか」
俺にはよく、分からないけど。
そういうものらしい。
「ままは、妹の方が大事だから」
ボソッと、まるで独り言のように言った。
だけど、俺は聞き逃さなかったからね。
眠ったかのように、じっとしているりっちゃんに話しかけた。
「ん?」
携帯をいじっていたらしく、それとともにこちらに向いてくれた。
「何で、俺呼んだの?」
こんな、1ヶ月もたって、何でいきなり呼ばれたのかが分からなかった。
何か、あるんじゃないかと思ってきたのに、
特に変わった様子はないし。
「なんかないと、ダメだった?」
怪訝そうな顔をして俺を見る。
「…いや、そうではないけど」
「暇なんだもん。1人じゃやることなくなっちゃう」
そう言いながら、しきりに携帯を触っている。
「お母さんは?」
そう聞いたら、りっちゃんの文字を打つ手が止まった。
「来ないよ」
そう、小さく言って、また手を動かし始める。
「来ない?」
「うん。橋森くんが来てくれた日以来、1回も」
初日だけ。と付け加えた。
「…え、じゃあ、1ヶ月お母さんと会ってないの?」
「そんなもんだよ」
なにもかも、諦めたようにそういう。
「…そう、なのか」
俺にはよく、分からないけど。
そういうものらしい。
「ままは、妹の方が大事だから」
ボソッと、まるで独り言のように言った。
だけど、俺は聞き逃さなかったからね。