こんな私が、恋したみたいです。





夢の中の男の子の顔は、やっぱり分からない。




「ねぇー、りっちゃんの一口ちょうだいよ!」




そう言う彼に、私は渋々了解する。




私のスプーンでアイスを食べたその人は、ニコニコと笑っているようだった。




お互いに分け合ってアイスを食べて、次はラーメン屋に行くはずだ。





私は、誰と、関節キスなんかしたんだろう。





ラーメン屋に行く途中で、いつもは切り替わらないのに、場面が切り替わった。





…なにこれ。初めて見る。




私が誰かの家にいる。…また、男だ。




何、私。そんなに男好き?




聞こえないけど、2人でお喋りをしている。





…私の長い前髪が、長いままだ。





雨にでも濡れた?いつもは、アイロンで巻いてるはずなのに。




横顔だけだったその子が、正面を向く。






…あの子は、確か。




もっちだ。そう、さっき来たもっち。




もっちと一緒なの?何で?




意味がわからなくて頭の中がぐるぐるしていて、だけど夢は勝手に進む。




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