こんな私が、恋したみたいです。
ギリギリで間に合って、チケットを手渡す時に手が離れた。
ちょっとさみしい。だけど、心臓が持たないからこれでいいかもしれない。
「…え、」
階段を少し前を登るりっくんが、私の方を見ずにまた私の手を取る。
「りっ、くん」
やめて、なんて言えない。だけど、恥ずかしくて、ドキドキが止まらなくて、やめてほしい。
あぁ、もう何言ってんだ私。
さっきの、聞こえてませんように。
「ん?疲れた?ごめんね」
「うるさい」
息の音しかしない小さな声だったけど、私の声を拾ったことが気に食わなくて可愛くないことを言う。
ごめん、とへらっと笑ったりっくんは、ほぼど真ん中の1つの席の前に立つ。
「りっちゃんこっち」
自然と手が離れて、私を反対側に誘導した。
わざわざ、りっくんを通り越す意味がわからないけれど、文句も言ってられないので言われた通りにする。
楽しみだなぁと、私以上にワクワクした目で画面を見ていて、またドキドキして、それ以上に幸せになれた。
ちょっとさみしい。だけど、心臓が持たないからこれでいいかもしれない。
「…え、」
階段を少し前を登るりっくんが、私の方を見ずにまた私の手を取る。
「りっ、くん」
やめて、なんて言えない。だけど、恥ずかしくて、ドキドキが止まらなくて、やめてほしい。
あぁ、もう何言ってんだ私。
さっきの、聞こえてませんように。
「ん?疲れた?ごめんね」
「うるさい」
息の音しかしない小さな声だったけど、私の声を拾ったことが気に食わなくて可愛くないことを言う。
ごめん、とへらっと笑ったりっくんは、ほぼど真ん中の1つの席の前に立つ。
「りっちゃんこっち」
自然と手が離れて、私を反対側に誘導した。
わざわざ、りっくんを通り越す意味がわからないけれど、文句も言ってられないので言われた通りにする。
楽しみだなぁと、私以上にワクワクした目で画面を見ていて、またドキドキして、それ以上に幸せになれた。