こんな私が、恋したみたいです。
「そーいやさ」



チョコをもう1個くれそうにないかどぐちが、話をそらす。



りっくんは、もう話が変わったからか、自分の席に向かいそうだ。







「りっちゃん、なんでいっつもここいるわけ?」







「あ!それ思ってた!」



ムクッと起きた杏ちゃん。



「起きてたんかい!」



答えづらい質問だ。話を変えたい。



「起きてたよー」



それに、杏ちゃんは好都合。


「それで?」


あ、失敗だ


これは、答えなきゃいけないやつなのかな


「りっちゃん!!!!!」



「ん?」



空気も読まずに叫んだのはりっくん。



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