【完】無気力女子の恋し方!?
side 渡辺 2
季節は7月になろうとしてた。
和田とは相変わらずで、
新しいクラスにも慣れてきてて。
「雪、お昼食べよ〜」
「あ、うん。」
声をかけてくれた美和ちゃんは、
1年の時からクラスも一緒で仲は良い。
そして、美和ちゃんと部活が一緒という、
佐田さんと、そのお友達の中津さん。
今は4人で行動する事が多い。
「中津さんのお弁当いっつも美味しいそう♡」
「あはは。雪ちゃんは食べるの好きだもんねー!ってか、いつまで中津さんなの?、奈央でいいよー!」
「雪ちゃんはなんかマイペースだよね(笑)
私も皆に佐田ちゃんて呼ばれてんじゃん?」
「あ、そっか。
じゃ、奈央ちゃんと佐田ちゃんで。」
名前か……
女の子同士なら普通なんだけどな。
皆はどーなんだろ。
「てかさー。
やっぱり名前とか呼んで欲しいもの?」
「えー?何それ?」
「あー。えっと……彼……氏とか?」
「そりゃそーだよねー(笑)?」
うん、うん、
3人一緒になって笑いあう。
「奈央ちゃんは……彼氏いるんだよね?」
「うん、2組にいるよー。」
「珍しいね(笑)雪ちゃんが恋話(笑)」
確かにー!
ってこれまた3人で笑いあう。
「あー。うん。」
「何?何?好きな人できた??」
「あっと、てか、付き合ってて……。」
「!!えぇーーー!!?!?」
3人合唱?
そんな驚かなくても……。