【完】無気力女子の恋し方!?

放課後。



「ねー。渡辺。」

「んー?」



「今日一緒に帰ろ。」

「なんで?」


「……。なんでって……。」








和田が言いとどまっていると、

「雪ー。これ、ノートありがとう!
助かったよ〜!!」

「あ、美和ちゃん。」





「あー。和田君!聞いたよ!
ってか、今日だよ!?信じられるー?
秘密主義すぎだよ!!」


笑いながら膨れる美和ちゃんは
やっぱり女の子で可愛いな。




「でも、言ったって事は、
もう、オープンって事でしょ?

2人で帰るんでしょー?いいね〜、
ほらほら、んじゃまたねぇ〜♡」


……。






そんな感じで、結局
和田と帰る事になった訳で、

トボトボ歩くも、特に会話も弾まずなんですが……。



「和田ー。どっか寄りたいとこあるの?」

「いや……。」

「んじゃ、帰ろっか。」




「……渡辺。」


「なに?」




「うちくる?」

「なんで?」




「この前言ってた漫画貸すけど。」

「あ、本当に?んじゃ行くー。」






「……おまえ、やっぱり馬鹿。」

「いきなり何?」



「いや。こっちの、話。」

「漫画楽しみー。」


やったね、ラッキー。
明日は土曜日だし、ゆっくり読もうー♪


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