【完】無気力女子の恋し方!?
和田が玄関を開ける。
入ってしまえば、
そこは自分の家じゃない空間な訳で、
……なんかちょっと緊張するかな。
通された2階の和田の部屋。
やっぱり女友達の部屋とは違ってて。
「思ったより、殺風景。」
「まーね、そんな物置かないから。」
小さめなローテーブル、
勉強机、その隣に本棚、そしてベッドが1つ。
なんか男の子の部屋なんだな。
「座れば?飲みもん取ってくる。」
「あ、ありがと。」
和田が居なくなって、1人で部屋を見渡す。
なんか面白いな。
ちょっと緊張したけど、
なんか、和田の部屋にいるっていうのが、
不思議な感覚で。
きちんと整頓された、本棚に勉強机。
意外と几帳面なんだ(笑)
あ、卒アル。
見たいけど、さすがに、勝手にみるのもね。
あ、漫画、これ、借りてこー。
色々物色(笑)してたら
「面白いもんでもあった?」
と和田がいつの間にか戻ってきた。
「いや、なんか男の子の部屋なんだなと。
漫画もあるの違うじゃん。」
「まーな。少女漫画は買わないからな(笑)
はい、お茶、どーぞ。」
「ありがと」
「どーいたしまして(笑)」
和田の笑顔は、
やっぱり……いいな。
こんな何気ない笑いなのに。
それが、自分に、
向けられてるってのが、
なんだろ。
……くすぐったい//?