【完】無気力女子の恋し方!?
どのくらい経ったんだろ……。
いや、時間にしたら全然
経ってないんだろうけど、
やられた頭じゃ考えられなかった。
唇が離されて、
力が入っていた手が緩む。
そのままうなだれるように、
目の前にある和田の肩に顔を置く。
顔なんて見れるわけない。
「……雪……。」
耳元で呼ばれた名前が、
更に顔を熱くさせる。
でも、同時に顔を少しだけ
和田の肩から上げると……
ローテーブルに置きっぱなしの
中学の卒アル……。
……はるなさんにもこーやって……
優しく、名前で呼んでた?
こんな時に、
こんな事。
私って、
ほら、
やっぱり可愛くないじゃん。