【完】無気力女子の恋し方!?
RRR,RRR……ピッ。
出ない。
美和ちゃんと別れた後、
和田に電話したけど、
繋がらない。
寝てんのか?
いや、怒ってる……とか……。
あー。
もう。
ダメだって。
せっかく美和ちゃんと会ってスッキリしかけた心が、すぐ、揺れる。
恋って……。
めんどくさい。
でも……。
とりあえず昨日も来た、
和田の最寄り駅まで着てしまった訳で。
どっしよ。
とりあえず和田の家とは反対方向にプラプラ歩いてると、歩道の反対側に、
あ、プレジール。
あそこにあるんだ。
クッキー……買ってこうかな。
そう、思って横断歩道まで歩こうとすると、
店内の自動ドアが開いて……
和田と、はるなさん……。
多分接客されてるんだろーけど、
見送られてる、和田の笑顔……。
なんでこー。
タイミングが、いいんだろ。
呪われてんのかな。
ぼーっとしながらも、視線は和田に行く訳で。
車が行き交う道路越しなのに、
目があった。
さっき見た笑顔とは違くて、
びっくりしてて、
ちょっとだけ……気まずそう。
……美和ちゃん、
結構もう、
手遅れだったりするかも知れません。
その場合は
どっしたら良いんでしょーか?