【完】無気力女子の恋し方!?
和田が 横断歩道を渡って、
私の前に来る。
「どーした?」
「電話したけど?」
「あ、マジ?ごめん。携帯家置いてきたみたいで。」
「あ、そ。」
「で、どーした?」
「いや。……漫画の続き借りたい。」
「……。おまえ読むの早すぎじゃね?」
「じゃ、いいや。ごめん。」
「いや、違くて。ん。じゃ、持ってくる。」
「……。行く。」
「?」
「和田ん家。今日は手持ちあるから、手土産買えるし。」
「あ、いや、今日もまだ親帰ってきてないから……。」
「そっか。」
「親いないけど……。来る?」
「だめなら、行かない。」
「いや、ダメだとか嫌とかじゃなくてさ、
おまえ……。昨日の怒ってないの?」
「怒る?」
「いや、てか、昨日の今日で……2人きりで家とかさ。嫌じゃないのかって。」
「なんで?」
「……。」
「とりあえず、家。なんか、疲れたし。」
「……。知らねーよ?」
「?」
「いや、んじゃ、行くか……。」
「だから言ってんじゃん。」
おまえなんなの?と言いながらも、
和田は私を家まで連れてきてくれた。