【完】無気力女子の恋し方!?
昨日きたばかりの
和田の家。
そして、昨日居た
和田の部屋。
色々伝える為にきたのに、
さっきの和田の笑顔が、
私に向けられず、
はるなさんに向けられていた事実に
胸が締め付けられる。
なんで。
なんで?
もう
ダメ?
手遅れ?
淡々とした日常だったのに。
昨日からの急な展開に……
思った以上に
ぐちゃぐちゃする。
「はい。どーぞ。」
昨日と、同じく和田が飲み物を
持って来てくれ、それを受け取る。
「ねー和田。」
「何?」
「あたしさ。思ったより、ジメジメしてるっぽい。
ナメクジだったり?」
「は?」
「だから、ナメクジ?」
「俺にはナメクジにはみえないけど?」
「冗談だよ(笑)」
「は?なんなんだよ?」
「……。」
「とりあえず漫画な。」
そう言って、
立ちあがろうとした和田の腕を力いっぱい掴み、
引き寄せるつもりが、
とにかく、
めいいっぱい引くつもりが……
勢いだけがから回って、
自分の足がローテーブルの脚にあたり、
「渡辺……。これ、おかしくないか?」
私が和田を押し倒す形になった(笑)