結婚の約束をしよう
全部夢だと思えば簡単なんだろうけど……色んな事が、心の中で引っかかる。

でもそれは、雲を引っかくようで、反発すればするほどだんだん自分の気持ちに自信がなくなるんだ。

「結愛聞いてる?」

「え?」

「もう…。明日から一緒に宿題やろって言ったの。1日遅れちゃうけど、結愛にお誕生日のプレゼントも渡したいし。」

「うん、やろやろ。プレゼントも楽しみにしてるし〜。」

私は、出来るだけ明るく答えてから、軽く息を吐いた。


プレゼントーーー夢の中の(?)陵も、プレゼントをくれるって言ってたんだよ。

欲しいものが思いつかないって言ったら、プロポーズしてくれるって言ってたんだよ。

それで…私は、何て返事をしていいのか考えてて、でもその答えは出なくて……。

「…。」

ヤバイ…泣きそうになってきた。

「深月、私トイレに寄ってから教室行くね。」

「トイレ?あたしも行くー。」



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