結婚の約束をしよう
「あ…うん。いや、たまたま…だよ?いつもは、もう少しマシだから…。」

「…。」

弁解なんか通用しないくらい、私の部屋は散らかっていた。

「聞いてる…?」

「おまえさぁー、こんな部屋で勉強したって全然身になんねーぞ。」

「わ、わかってるよ!急に来るからでしょ!だいたい陵は何しに来たのよ⁈」

都合の悪い話が続きそうな気がして、私は話題をすり替えた。


「あぁ、そうだった。結愛は毎日その格好なのか?」

「当たり前でしょ、制服なんだから。あとはたまにマフラーとかするけど?それが何か関係あるの?」

陵は、私の話を聞いてるのか聞いてないのか…まじまじと私を観察するように見ていた。

そして一言、

「ダメだ。」

と言ってから、顔をしかめた。

「は?なんの話?」

何が言いたいのか、全く意味がわからなかった。

「そんなんじゃダメだ。」


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