結婚の約束をしよう
私だって、こんな体型してても一応女なんだから。

「そんなもんか?」

「そんなもんです!はいはい着替えるから出て行って!」

私は陵の背中を押して、そのまま部屋の外に押し出した。

「寒いから早くなー。」

「…。」

扉の向こうから聞こえてきた陵の声には反応せず、私はクローゼットを開けた。


そして数分後ーーー

「おまたせ。」

着替えを終えた私の機嫌はまだ直っていないけど、再び陵を招き入れた。

「おぉ、寒かったぞ。」

「悪かったわね。」

身体をさすりながら部屋に入ってきた陵を見て、謝った自分に違和感。

別に私、悪くないよね…?

陵は、こうと決めたら突き進むーーー嫌いじゃないけど、ホント調子狂うなぁ。


「じゃぁこれ、改めて結愛に。」

陵は、参考書の入った紙袋を私の机の上に置いた。

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