結婚の約束をしよう
ーーー日曜日、一晩経った私の髪の毛は、いい感じを継続中。

「…あ。」

今日は陵と買い物に行くんだっけ…。

別に今日じゃなくてもいいのに。

陵が戻ってきてからまだ日も浅いというのに、毎日ぐるぐると忙しい。

それも、全て陵のペースで。

ビュービューと吹く北風みたいな速さで、時間が過ぎて行く。

陵は何時に来るんだろう…どんな服を着て来るのかな……。

ゴロゴロしながら枕元のケータイに手を伸ばすーーー陵からの連絡はまだなかった。

「…。」

今日は先に着替えておこうかな…昨日みたいな扱いはカンベンだよ。

…と思っていた矢先、

ピンポーン……

インターホンが鳴り響いた。


ーーー陵だ。

根拠はないけれど、私は直感でそう思った。

とりあえずバタバタと着替えを済ませ、いつでも会える準備をした。


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