火恋 ~ひれん~
4章
『明けましておめでとうございます! 今年も宜しくお願いします』
仕事始まりはスタッフ全員揃って、遅ればせながら新年の挨拶から。
由里子さんはいつも通り、午後には顔を出してくれるだろう。
「じゃあ野乃ちゃんはネットの方、溜まっちゃってると思うけどお願いね。果歩ちゃんはわたしと店頭商品のチェックで、牧野君はディスプレイ、ちょっと考えてみてくれる? もうバレンタインテイストでも良いと思うの」
それぞれの持ち場で仕事に掛かり、棚の商品の値札の漏れや傷が無いかどうかなどを果歩ちゃんと二人でチェックしていく。
途中で二回目の小さな欠伸を漏らした時、彼女に突っ込まれた。
「織江さん、寝不足ですかぁ? そう言えばちょっと疲れてるっぽい!」
「あーうん、ちょっと休みボケかな。のんびりしちゃったから」
「えー、そーなんですかぁ、あたしなんか遊びまくりましたよっ?」
ソウタがねっ、とノロケ話が始まる。
寝不足と言えばそうだし、疲れてると言えば疲れてるのかしら・・・。
内心で溜め息を吐いた。
何しろ昨日は、いきなりの引っ越しになってしまって。
仕事始まりはスタッフ全員揃って、遅ればせながら新年の挨拶から。
由里子さんはいつも通り、午後には顔を出してくれるだろう。
「じゃあ野乃ちゃんはネットの方、溜まっちゃってると思うけどお願いね。果歩ちゃんはわたしと店頭商品のチェックで、牧野君はディスプレイ、ちょっと考えてみてくれる? もうバレンタインテイストでも良いと思うの」
それぞれの持ち場で仕事に掛かり、棚の商品の値札の漏れや傷が無いかどうかなどを果歩ちゃんと二人でチェックしていく。
途中で二回目の小さな欠伸を漏らした時、彼女に突っ込まれた。
「織江さん、寝不足ですかぁ? そう言えばちょっと疲れてるっぽい!」
「あーうん、ちょっと休みボケかな。のんびりしちゃったから」
「えー、そーなんですかぁ、あたしなんか遊びまくりましたよっ?」
ソウタがねっ、とノロケ話が始まる。
寝不足と言えばそうだし、疲れてると言えば疲れてるのかしら・・・。
内心で溜め息を吐いた。
何しろ昨日は、いきなりの引っ越しになってしまって。