短‐私たちの距離≒10cm




私はボロボロ泣いて。焦る徹を前に、自分でも何も考えられなかった。

気が付けば、ベッドに横たわる徹の胸をポカポカ叩いてた。



「いたっ!……やめろよ……あやっ!」

それでも涙はとまらなくて。

「うぅっ………。」

徹の胸にしがみついた。

「あや………ったく、勘弁してくれよ。」

―徹、呆れてる?―

そう思って徹を見上げた瞬間、肩をぎゅっと引き寄せられた。



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