短‐私たちの距離≒10cm
「…………え?」

ポカンとしている徹を前に、私は続けた。

「嬉しかった。ずっと、徹に私を女としてみてほしいって、思ってたから。もっと、近い距離に行きたかったから。だから……謝らないで。謝られると、悲しいよ。」


泣き虫で、生意気で。こんな私だけど。何もとりえなんてないけど。


それでも、徹のそばにいたいんだ。

徹のそばで、笑う位はできるから。
それだけじゃあ、やっぱり駄目かな?





「あや……。」
< 21 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop