僕と道化(ピエロ)と君の恋
 『もっと酷い』事はやっぱりそこそこは酷いのか?

 などと思いつつ話しを続ける。

 「ありがとう。ところでどう?好きな感じ?」

 日之輪さんは一瞬僕に目を向けると、顔を真っ赤にして俯いた。

 「……きです……」

 「え?何?」

 「好きです!」

 「そっか、良かった。僕も好きなんだ」

 日之輪さんは耳の先まで赤くなり、さらに俯いた。

 まあ、髪で耳は見えないから……多分。
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