僕と道化(ピエロ)と君の恋
 「うるさいな、当然だろ」

 『嫌いなの?日之輪さんの事……』

 焦げには癌になる可能性のある、何とかって成分が含まれているらしい。

 「べつに嫌いなわけじゃないさ、でも好きでもない」

 『嘘つき……』

 「失礼だな、なんで嘘つきなんだよ?」

 『日之輪さんの事気になってるんでしょ?』

 焦げたハンバーグはゴミ箱へとプレゼントして、僕は皿を洗い始めた。

 「……そんなわけないだろ」
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