僕と道化(ピエロ)と君の恋
 『じゃあどうしてさっき日之輪さんを追いかけたの?』

 水切りラックへ皿をならべて、手を拭いてから居間へと移動して腰をおろした。

 「マコトが追いかけろって言ったからだよ」

 『嘘ばっかり、普段なら僕が言っても追いかけたりしないでしょ?』

 「……」

 『自分でも気付いてるんでしょ?日之輪さんに対して特別な感情があるの……どうして認めようとしないの?付き合ってみた……』

 「うるさい!」

 僕は思わず口にだして叫んでいた。
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