僕と道化(ピエロ)と君の恋
 「ああ、本当だ。ただし……」

 『ただし?』

 マコトの聲を聞いた僕は、今更の様にマコトの存在、自分の存在意義を痛感していた。

 「日之輪さんが僕達を受け入れてくれたなら……」

 『それって……まさか』

 確かに僕達は普通ではない、だが、だからこそ二人なんだ。

 「うん、日之輪さんに僕達の全部を話す」

 僕とマコト、二人でいたからこそ僕達は今こうして生きている、支え合う事が出来たから。
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