僕と道化(ピエロ)と君の恋
 喫茶店に着くと僕たちは窓際の奥の席に向かい合って座った。

 「ご注文よろしいですか?」

 店員が作り笑顔で機械的に注文を聞いて来る。

 「ホットコーヒー、ブラックで」

 「私はミルクティーで」

 「ミルクティーの方はアイスでよろしいですか?」

 「はい」

 店員はメニューを取ると、オーダーを通すべくカウンターへと向かった。

 先に口を開いたのは日之輪さんだった。
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