僕と道化(ピエロ)と君の恋
 恥じらいもなく下着姿で歩き回るアユ――

 「んー……それは嫌かも」

 「でしょ?女を感じられなくなったら嫌だもん」

 アユの言う事ももっともだった。

 だって僕は既に若干だがその想いを抱いていたのだから。

 何かの本で見た事がある。

 人間の愛情なんて持って三年、それからは愛情が同情に変わる――

 あながち間違いでも無いのかも知れない。

 ただ、それは見る限り僕だけのようだ。
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