僕と道化(ピエロ)と君の恋
 そう、『居てくれている』のだ。

 しかし、僕はアユの存在を見失ってしまった。

 長い付き合いの中で、僕はアユを水や空気と勘違いしてしまったのだ。

 あって当たり前、無くなる事など想像すらしない。

 そして僕は浮気をした……

 浮気をした時、マコトは僕の名前を叫んだ。

 『シンヤ!!』

 僕は聞こえないフリをした。

 『わかってるだろ!失ってから気付いても遅いんだ!』
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