僕と道化(ピエロ)と君の恋
 『もしや』だった。見事に彼女の白い下着は顔を覗かせて、その魅力で僕の視線を捉える。

 彼女は熟れたトマトになり、膝を下げた。

 二度目ともなれば『鞄の中身狩り』も慣れたもので、すぐに元の鞄の中に納まった。

 「すみません、私そそっかしくて……」

 「いえ、大丈夫ですよ」

 「じゃあ私そろそろ……」

 「はい、じゃあまた明日」

 「はい、失礼します」

 彼女は会釈をして歩いて行った。
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