僕と道化(ピエロ)と君の恋
 遅いと言われれば否定出来ない。

 だが僕は、遅いかもしれないが遅過ぎるとは思わない。

 シンヤもアユもまだ生きてるんだから、この世に存在し続ける限りどれだけ時が過ぎようと、アユに恋人が出来ようと、遅過ぎたとゆう事はないはずだ。

 「ありがとう、ニチカ」

 「何がですか?」

 ニチカは僕の言葉に首を傾げた。

 「シンヤの事、ニチカにとっても許せないでしょ?それなのに……」
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