僕と道化(ピエロ)と君の恋
母さんは突然の『僕』の問い掛けに目を丸くして言った。
「お友達と喧嘩でもしたの?」
『ううん、もう一人の僕がね、絶対ブルーの方が強いって言うんだ。レッドの方が強いよね?』
母親は丸くした目を、今度は四角くした。
「『もう一人の僕』?」
『うん。隊長なんだからレッドの方が強いよね?』
「ちょっ、ちょっと待って、『もう一人の僕って』?」
『だから、もう一人の僕だよ』
「お友達と喧嘩でもしたの?」
『ううん、もう一人の僕がね、絶対ブルーの方が強いって言うんだ。レッドの方が強いよね?』
母親は丸くした目を、今度は四角くした。
「『もう一人の僕』?」
『うん。隊長なんだからレッドの方が強いよね?』
「ちょっ、ちょっと待って、『もう一人の僕って』?」
『だから、もう一人の僕だよ』