僕と道化(ピエロ)と君の恋
 歩きながら話しをしていると、後ろから華崎さんが走って来た。

 「マコトさーん!」

 華崎さんは僕と日之輪さんの間に強引に割り込むと僕の腕を取った。

 「あ、ああ、華崎さん。お疲れ様です」

 何故腕を?

 「やーん!もう!アオイ、でいいですよ」

 僕は見事に聞こえないフリをして話した。

 「華崎さんは初仕事どうでした?」

 「もー全然楽勝です。明日からでも一人で出来ますよ」
< 60 / 229 >

この作品をシェア

pagetop