僕と道化（ピエロ）と君の恋

　「えっ？でも華崎さん、難しいって……」

　何か言いかけた日之輪さんを華崎さんが睨むと、日之輪さんは口をつぐんだ。

　「ところで間宮さんも『私の』歓迎会来てくれるんですよね？」

　「ええ、『二人』の歓迎会に行きますよ」

　さりげに腕をほどこうと試みるががっちりと組まれた腕はほどけそうになかった。

　歩き辛い……

　「間宮さんはどのくらい勤めてるんですか？」

　日之輪さんが僕の方を向いて話しかけてくる。