僕と道化(ピエロ)と君の恋
 後に残された僕は、大きく一つ溜め息を漏らした。

 「たくっ!あの二人はなんなんだ?」

 『さあ……まあモテモテでよかったじゃない』

 マコトは人事の様に言う。人格が別々とはいえ、体は一つなのをわかっているのだろうか?

 『それよりさ、華崎さんだっけ?あの子どこかで合った事ない?』

 「そう?どこかってどこ?」

 僕はオーバーオールのボタンを外しながら聞き返した。

 
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