僕と道化(ピエロ)と君の恋
 『どこかわからないから『どこか』なんでしょ』

 「まあ、それもそうか……でも、会った事あるか?」

 『何と無く見覚えがあるんだけど……』

 オーバーオールを脱ぎ、ジーパンに足を通す。

 「ん……華崎、華崎……ありふれた苗字じゃないからな、会ったら覚えてると思うんだけど」

 『そうだよね、思い違いかも』

 「なんだ、はっきりしないなあ」

 着替え終わり、化粧を落とす為に洗面所に向かう。
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