僕と道化(ピエロ)と君の恋
 「ん?お前が朝勤務か?」

 「はい、そうですけど……」

 「じゃあ新人係りか、仕方ないから今日は勘弁してやろう……」

 そう言うとアルマジロ金田さんは僕の肩を、二度叩いた。

 「へ?いいんですか?」

 「ああ、新人係りじゃ仕方ない。頑張れよ!」

 「は、はあ……」

 新人係りが何か気になったが、読書欲がそれに打ち勝った僕は

 「お疲れ様でした」

 と言って更衣室を後にした。
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