明日はもっと強い人
第2章
「美緒、早く起きなさい!」

今日も私の家ではこんな声が響いている。日常茶飯事だ。

私、平浜美緒は今日から高校一年生。
今日は入学式だ、そんな日の朝までお母さんに起こされるなんて… 入学式に遅れるなんて洒落にならない。

「はーい、今起きまーす」

嫌々起き、リビングへ行き、ゆっくりご飯を食べる。そんな様子を見てまた怒鳴られる。

のんびり学校へ行く支度をしているとスマホが鳴った。電話だ。

『あ、美緒か??今お前ん家の近くの公園いるんだけどもう行く準備できたよな?』

電話は圭弥からだ。

「あー、ごめん!もうちょっと待って!」

そして、まだ全く準備してない私を圭弥は待ってくれることになった。
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