明日はもっと強い人
「いってきまーす!」
元気に家を飛び出した、マイペースなせいで遅刻ギリギリ。公園の前に行くと圭弥が呆れた顔で待っていてくれた。
「お前、今何時だと思ってるんだよ…」
「いいじゃん、ほら早く行かないと遅刻しちゃう!」
遅れてきた人のセリフとは思えないほどの調子で言ったため本当に呆れられた。しまいにはため息までつくほどだ。
そんな圭弥を無視して学校まで走っていた。しかし後ろから圭弥が
「お前、学校そっちじゃないぞ。」
と言ったので道をちゃんと確認したらこっちは中学校の道だった。いやー、うっかりうっかり。
改めて圭弥の後ろを追う形で学校に向かった。その時ふと思った。
圭弥ってこんなに走るの遅かったっけ。
その疑問はすぐ解決した。
私に走る速度を合わせているのだ。
本当に優しいと思った。
前々から圭弥には他の人では感じない不思議な気持ちがあった。
今それが何か、ようやく分かった気がする。
私は圭弥が好きなんだ。
いつも一緒にいて楽しいと思えたのは圭弥だけ。これからも一緒にいたいと思ったのも圭弥だけ。
好きなんだ、きっとずっと前から。
元気に家を飛び出した、マイペースなせいで遅刻ギリギリ。公園の前に行くと圭弥が呆れた顔で待っていてくれた。
「お前、今何時だと思ってるんだよ…」
「いいじゃん、ほら早く行かないと遅刻しちゃう!」
遅れてきた人のセリフとは思えないほどの調子で言ったため本当に呆れられた。しまいにはため息までつくほどだ。
そんな圭弥を無視して学校まで走っていた。しかし後ろから圭弥が
「お前、学校そっちじゃないぞ。」
と言ったので道をちゃんと確認したらこっちは中学校の道だった。いやー、うっかりうっかり。
改めて圭弥の後ろを追う形で学校に向かった。その時ふと思った。
圭弥ってこんなに走るの遅かったっけ。
その疑問はすぐ解決した。
私に走る速度を合わせているのだ。
本当に優しいと思った。
前々から圭弥には他の人では感じない不思議な気持ちがあった。
今それが何か、ようやく分かった気がする。
私は圭弥が好きなんだ。
いつも一緒にいて楽しいと思えたのは圭弥だけ。これからも一緒にいたいと思ったのも圭弥だけ。
好きなんだ、きっとずっと前から。