虹のかかる空【短編】


今現在、そんな教室にいるのはわたしと、わたしの前の席に座る男子だけ。





ぺらり。


わたしが教科書をめくる音。





普段なら、校内のどこかしこから部活に勤しむ生徒の声や音が聞こえるのだけど。



さすがに、中間考査一週間前ともなればどの部活も休みにはいるのだろう。




わたしはぼんやりとする思考のなかで、一つ小さくあくびをした。



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