青空の下に咲いた花は…君という花でした。
「ほら、ぐずぐすしてないで行くぞ。」
男の子は、私についてこいというように、
言って校庭に向かって歩き出した。
私も遅れないようにとことこと、ついていく。
そういえば、まだ男の子の名前を聞いていない事に気付いた。これから、私もチームメイトに
なるんだし、聞いても大丈夫だよね。
「あの、名前なんていうんですか!」
「風宮コウスケ!2年な!みんな、こうちゃん、
って呼んでくれるからま、そんな感じで。
で、お前は?」
「私は、椎名桜です!よろしくお願い
します!」
ぺこっ、と頭をさげる。
「ん、じゃあ、桜な!よろしく。」