青空の下に咲いた花は…君という花でした。
そんなことを、ぽわーんと考えながら、
ボールに空気が入っているか確認していると、
遠くから、見慣れた部員が走ってきた。
あ!こうちゃん先輩だ!
こうちゃん先輩は、一年生のマネージャー、
私を含め5人全員からダントツの人気。
今も、一年生で校庭の端の日陰で仕事をしてたんだけど、みんな先輩に気付き次第、笑顔になる。
「一年生!!今から、俺たちミニゲームやるん
だけど、見にこない??」
え!実際にサッカーの試合を観れるの!?
私たち一年生はまだ、メンバーのプレイしている姿を見たことがなかった。
「み、見たいです!!!」
同時に5人の声が揃う。みんな目を輝かせている。
「じゃあ、ついておいで!」
こうちゃん先輩が走り出すと、みんな急いでその後を追った。
コートに着くと、もうゲームは始まっていた。
今回は、学年ばらばらでバランスよく分けてチームを組んだみたい。
同じクラスの男子もコートの中を駆け抜けていく。