真夏の恋は甘く切ない


昼近くになり

部長が帰って来た


「女ってやつは怖いもんだ」と呟き椅子に座り込んだ
私は給湯室でお茶をいれ部長のデスクにおいた
「お疲れ様でした・・・」

日下部かって「これからランチに行かないか?」って言われたけど、課内が「部長がいない間の事をランチで流しますから」奢れって言わんばかりに睨んでいた

諦めたのか、わかったって一言

ワイワイとみなが連れだって行った


「日下部は来ないのか?」って
私はお弁当がありますからって・・・


今日は晴れているから屋上に行くと
誰もいなかった

節約?
ううん、まだ 免疫がないの
周りの賑やかな声についていかれない



美味しくお弁当を頬張っていたら
シャッタ音がした



振り向こうとしたら

「そのまま食べ続けて・・・」と
その間すらシャッタ音


振り向いて顔を見たら

「やぁ、ひさしぶりだね、真亜子さん」


私声にならない声で・・・


「俺?明日わかるよ正体がそれまで秘密だから」と横に座り卵焼きをつまんだ


そして真亜子に唇を重ねた


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