メール☆LOVE
“神様…”

“神様が本当にいるのなら…”

“私の願いを叶えて!”

「はぁ…はぁ…はぁ…。」

まだ…ママの姿は見えない!

気付けば…顔は汗と涙でぐちゃぐちゃ…!

走って、走って…

どのくらい走っただろう…!

ようやく、ママの姿が見えて来た!

「待って…ママ!」

ママを呼ぶ…。

でも、ママまで声が届かない!

力いっぱい走った。

ママとの距離を少しでも縮めたくて、必死で走った!

小さかったママの姿が、少しずつ大きくなる!

「はぁ…はぁ…ママ…ママ…ママ~…!!」

私の声に気付いたママが…振り返る!

「遙…?」

ママの声で一気に体中の力が抜け…その場に座り込んだ!

それを見て、ママが私に駆けよって来た。

「遙、大丈夫!どうしたの…すごい汗だよ…。」

ママはバックからハンカチを取り出し、汗を吹き出した…。

「…なさい。ママ…ごめ…んなさい!」

声が震えてうまい話せない私に…

「遙…」

優しい声で、ママが私の名前を呼んだ!

何でそんなに…ママは優しいの…?

そう思ったら、よけいに涙が止まらなくなった…。
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