メール☆LOVE

「初めまして、遥ちゃん。挨拶が遅れてごめんね!ぼくは、榎本光輝です。君のお母さんとは、お付き合いを始めて3年になります…。」

お父さんは、とても優しい話し方をする人。

背は高く、体格もいい。
年は41歳。

ママとは4歳しか離れていない!

年上なのに、同い年にしか見えない!

だって、服装が若いもん!

「初めまして…遥です!」

挨拶を済ませ、みんなで食事を始めた。

テーブルには、ママの作った手料理が並ぶ!

いつも以上に気合いの入った料理。

ママ…はりきって作ったんだね!

大好きな人が来るから…!

大好きな人に、食べて欲しいから…!


なんだか私には、今日のママがすごく可愛いく見えた。

「あっ、忘れるところだった!」

ママがあわてて、リビングから出て行く。

「!?」

ママは何をあわててるんだろう?

何て思っていたら、

“パン、パパパパン!”
クラッカーの音に、驚いた!

「メリークリスマ~ス!」

と、言いながらママが戻って来た。

「遥へ、ママと光輝さんからのクリスマスプレゼント!」

ママ達にもらったプレゼントは、ピンク色の包装紙に、クリスマスカラーのリボンの付いた小さな箱。

「ありがとう!」

ちょっと照れながら、

「開けて見てもいい?」
と、訪ねる!

「開けて、開けて♪」

と、ニコニコしながら私を見る。

「そんなに見ないでよ!開けにくいでしょ!!」
“カサ、カサ…”

包装紙を破らないように箱を取り出し、箱を開けた。

“パカッ”

箱の中には、ネックレスが!

「これ…!」

あわてて顔を上げる!

「可愛いでしょ~♪」

と、ママ。

「遥ちゃんに、似合うと思って、私が勝手に選んだんだけど…どうかな?」

と、光輝さんに聞かれた。


なんで…!?

だって、このネックレスは…。


1ヵ月前に、偶然通りかかったジュエリーショップで見かけたネックレス。

大小のクローバーが付いてい、大きい葉っぱの方には、ピンク色の小さな石が!

まるでピンク色の石が、雫のように埋め込まれている、シルバーネックレス。
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