メール☆LOVE

欲しいと思った!

でも、結構な金額!!

クリスマスも来る…。

私のおこずかいでは無理!

だからあきらめた…。

でも、あきらめ切れず何度も見に行った。

「やっぱり、欲しいなぁ~!」

金額を見ると、ため息が出てしまう。

“はぁ~…”

ところが今日、唯達と出掛けた時に、お店の前を通ったらなくなっていて…。

どんな人が買って行ったんだろう!

どんな人が着けるんだろう!

気になって仕方がなかった。

なのに…


「気に入らなかったかな…?」

と、光輝さん。

私は首を横に振り、そして…

「すごく嬉しい、ありがとう…パパ!」
自分で言っておきながら、すごく照れくさかった。

だって…『パパ』なんて、言い慣れてないから…。

「遥ちゃん…!」

私の言葉に光輝さんは驚いていた。

「遥~!」

ママは涙目になりながら、私を抱きしめた。

「ママ…苦しいってば…!」

と、私が言うと

「だって、嬉しいんだもん…♪」

そう言ってママは嬉しそうに笑った。

「ありがとう、遥ちゃん!遥ちゃんにそう呼んでもらえるとは、思ってなかったよ!」

パパも嬉しそうに笑った。


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