メール☆LOVE
看護婦さんに連れられ、分娩室の前へ…

入り口の所で白衣と帽子を渡され、着替えて中へ…

「ん゛ん゛…!」

と、言うママの声が分娩室に響く。

「ママ!」

と、ママの側に駆け寄る。

「こう…ちゃん…遥…。」

苦しそうな声で、ママが名前を呼んだ!

「…ん゛~…!ハァ…ハァ…。」

ママも痛みで力が入るらしく…

「佐伯さん!まだ力んじゃダメよ~!」
と、木村先生がママに言うと…

「さぁ…佐伯さん!今から帯盤を切りますよ~。」

と、言って木村先生がメスを持った。

“スッ…”

帯盤を切ったとたん、分娩台のしたに水のように物が零れた!

その瞬間から、ママの闘いが始まった!!

「佐伯さん、ヒッヒッフー…ヒッヒッフー…」

ママも看護婦さん同じように、

「ヒッヒッフー…ヒッヒッフー…」

と、呼吸をする!

そして木村先生は、ママの横にある機械の画面を見ながら、

「はい!力んで…」
と、合図をする。

「ぅん゛~…」

先生の合図で、ママが力む…!!

「ママ頑張って!!」

と、ママの左手をしっかりとにぎり、励ます。

ママが力む時に入れる力は、半端なくて痛かった!

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