リアルな恋は落ち着かない
電話口から、ももさんの鼻息荒い声がした。
私は慌ててなだめに入る。
「ま、まだはっきりとはわからないから・・・。五十嵐くんとは、話が途中になっていて」
「む。そうか。・・・よし!ならばいますぐはっきりさせよう!私がヤツに電話する!」
(えっ!?)
「ま、待って・・・!」
「こういうのは、一刻も早くすっきりしたほうがいいだろう。こじれると余計厄介だ」
「で、でも・・・待って!待ってほしいの」
(ここで、ももさんが五十嵐くんに電話をかけたら・・・)
医務室の時と同じように、また私を好きって言ってくれるかもしれない。
キスもなにかの間違いだって、写真は合成だとかそんな感じで、嘘のものだと言ってくれると、期待のような予感もあった。
だけど。
やっぱり、気を使っているだけだったら?
まりんちゃんの言葉に囚われ、彼が言うことを信じ切れる自信もなかった。
(それに・・・もし納得できる言葉を聞いて、今度こそ信じることができたとしても・・・私は結局、身を引かなくちゃ大変なことになってしまう・・・)
「・・・ダメなの」
「ん?」
「聞きたいし、知りたいし、どうにかしたいって思ってたし・・・今ももちろん、それは思ってるんだけど。
キスが誤解だとしても、私のことが好きって言ってくれたとしても・・・もう、どうにもできないし、付き合うことはいけないの」
私は慌ててなだめに入る。
「ま、まだはっきりとはわからないから・・・。五十嵐くんとは、話が途中になっていて」
「む。そうか。・・・よし!ならばいますぐはっきりさせよう!私がヤツに電話する!」
(えっ!?)
「ま、待って・・・!」
「こういうのは、一刻も早くすっきりしたほうがいいだろう。こじれると余計厄介だ」
「で、でも・・・待って!待ってほしいの」
(ここで、ももさんが五十嵐くんに電話をかけたら・・・)
医務室の時と同じように、また私を好きって言ってくれるかもしれない。
キスもなにかの間違いだって、写真は合成だとかそんな感じで、嘘のものだと言ってくれると、期待のような予感もあった。
だけど。
やっぱり、気を使っているだけだったら?
まりんちゃんの言葉に囚われ、彼が言うことを信じ切れる自信もなかった。
(それに・・・もし納得できる言葉を聞いて、今度こそ信じることができたとしても・・・私は結局、身を引かなくちゃ大変なことになってしまう・・・)
「・・・ダメなの」
「ん?」
「聞きたいし、知りたいし、どうにかしたいって思ってたし・・・今ももちろん、それは思ってるんだけど。
キスが誤解だとしても、私のことが好きって言ってくれたとしても・・・もう、どうにもできないし、付き合うことはいけないの」